ロイヤルウースターについて
エリザベス女王の王室御用達紋章
Timelessly Designed:時代を超えたデザイン
Before the 18th century, porcelain manufacture was the preserve of the Far East. British potters had been fascinated by the material for many years and had spent much time trying to develop porcelain formulas.
18世紀以前、磁器の製造は極東のものであった。イギリスの陶工たちは、長年にわたってこの素材に魅了され、磁器の製法の開発に多くの時間を費やしてきた。
In the mid 1700s Dr John Wall, an eminent physician, and an apothecary, William Davis, began experimenting with materials and processes with the aim of producing a porcelain recipe. After their success, they secured funding from 13 other local business men to open a factory in Worcester. Then in 1751 the first Worcester porcelain factory was established.
1700年代半ば、高名な医師であるジョン・ウォール博士と薬屋のウィリアム・デイビスは、磁器のレシピを作ることを目的に、素材や製法の実験を始めた。成功した彼らは、他の地元のビジネスマン13人から資金を調達し、ウースターに工場を開設した。そして、1751年に最初のウスター磁器工場が設立された。
After securing Royal Warrants the company became known as Royal Worcester in the late 1700s. Manufacturing extremely high quality wares, Royal Worcester quickly became synonymous with high end porcelain pieces and successfully produced prestigious items for the upper classes.
ロイヤルワラントを取得した同社は、1700年代後半にロイヤルウースターとして知られるようになった。 極めて高い品質の製品を製造したロイヤル・ウースターは、瞬く間に高級磁器の代名詞となり、上流階級の人々のための高級品の製造に成功した。
Throughout its rich history Royal Worcester has had strong associations with art and artists. Often an artist would be employed to decorate the prestigious items Royal Worcester had created. Today the stunning Painted Fruit collection is hand painted by an artist and etched with gold. Following the acquisition of Royal Worcester, Portmeirion Group is committed to the development of this great British brand building on product ranges old and new.
ロイヤルウースターは、その豊かな歴史の中で、芸術や芸術家と深い関わりを持ってきた。ロイヤルウースターが製作した高級品の装飾には、しばしばアーティストが起用されていた。今日、見事な「ペインテッド・フルーツ」コレクションは、アーティストの手によって描かれ、金でエッチングされている。 ロイヤルウースター社の買収後、ポートメリオングループは、この偉大な英国ブランドの発展に尽力し、新旧の製品レンジを構築していく。
チャップリンを彷彿とさせる動画だ。
ロイヤルウースター博物館
< 入場料 >
Adults(大人):£6.50
Under 16s(16歳以下):無料
所要時間はゆっくり回って1時間くらい。
博物館の中は正直・・・そんなに見ごたえが無かったな。
ロイヤルウースターが大好き、ファンです!とかなら楽しめるのかな。
ロイヤルウースターと王室御用達について
ロイヤル・ウースターは1751年設立、現在残っている英国磁器ブランドの中で最も古い。(1750年を設立年としているロイヤル・クラウン・ダービーは異議を唱えている)。
Wikipedia
2009年よりポートメイリオン・グループの一員となったロイヤル・ウースターは、ウースターでの生産は終了したものの、高級テーブルウェアやギフトウェアの市場にとどまっている。
1788年、会社を視察したジョージ3世が王室御用達にしたことで、「王立磁器製作所」として知られるようになった。
以後、現在までロイヤルの称号を途切れることなく受け続けている唯一の窯で、現存する英国最古の名窯である。
ジョージ3世からのワラントに加え、1807年にはプリンス・オブ・ウェールズ、1808年にはプリンセス・オブ・ウェールズからもロイヤルワラントが発行された。
ロイヤル・クラウン・ダービーと醜い争いをしているが、一応最も歴史のある系であり、王室御用達を獲得して以来、ずっと保持し続けているとのこと。
そして窯がなんとイギリス最古であるとのこと。
しかし残念ながら2009年に財政破綻し、ポートメリオンに買収されている。
その際、「ロイヤルウースター」のブランド名だけ買収し、生産設備(窯など)は買収しなかったとのこと。
窯は「セバーンストリート」、つまりこの博物館の通り沿いにあったようだ。
当然、2009年以来、閉鎖されているようで、稼働していない。
というか、キョロキョロしてきたが、窯と思われるような設備は見当たらなかった。
既に撤去されているか?もしくは通りから見えないようにしてあるのか?
いずれにしても、もうここで「ロイヤルウースター」は作られていない。
現在も「ロイヤルウースター」ブランドとして製品は売られているけれど、それらは中国やインド等で作られているようである。
実際に、博物館のショップで見てきたが、モダンチックな新商品には「Maid in China」「Maid in India」と書かれていた。
逆に2008年より以前に作られたものは、正式に「ロイヤルウースター」として生み出された製品ということになる。
どこまで信憑性があるかは不明であるし、ワテの拙い英語でどこまで正確な情報が得られたかはわからないが、売り場のおばちゃんに「ここで作られた、コレクトトラディショナルなポタリーはあるか?」と尋ねたところ、いろいろと紹介してもらえた。
そんな中で、嫁が気に入ったケーキ皿があったので購入した。
「王室御用達」の話に戻るが、「ポートメリオン」は「王室御用達」ではない。
ロイヤルワラントホルダーのHPでも、「ロイヤルウースター」は出て来ない。
2008年以降の製品の「王室御用達」は自然消滅したと思われる。
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