ロンドンの年明けカウントダウンイベントにて「蛍の光」のコーラスが行われていた。
日本が懐かしいなと思って調べたところ、そもそも「蛍の光」はスコットランドの民謡らしい。
「オールド・ラング・サイン」の詳細
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オールド・ラング・サイン(Auld Lang Syne)は、スコットランドの民謡、また非公式な準国歌。
日本では「蛍の光」の原曲として知られる。
古くからスコットランドに伝わっていた歌で、現在に至るまで、特に年始、披露宴、誕生日などで歌われる。
英国のEU脱退をめぐり、2020年1月29日、欧州議会が離脱協定案を可決すると、議員らは総立ちになってこの歌の大合唱となった。
オールド・ラング・サイン(Auld Lang Syne)はスコットランド語で、英訳すると逐語訳ではold long since、意訳ではtimes gone byとなる。 日本では「久しき昔」などと訳す。
原詞 | 大意 |
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Should auld acquaintance be forgot, and never brought to mind ? Should auld acquaintance be forgot, and days of auld lang syne ? CHORUS: For auld lang syne, my dear, for auld lang syne, we’ll tak a cup o’ kindness yet, for auld lang syne. And surely ye’ll be your pint-stoup ! And surely I’ll be mine ! And we’ll tak a cup o’ kindness yet, for auld lang syne. (CHORUS) We twa hae run about the braes, and pou’d the gowans fine ; But we’ve wander’d mony a weary fit, sin’ auld lang syne. (CHORUS) We twa hae paidl’d in the burn, frae morning sun till dine ; But seas between us braid hae roar’d sin’ auld lang syne. (CHORUS) And there’s a hand my trusty fiere ! And gies a hand o’ thine ! And we’ll tak a right gude-willie waught, for auld lang syne. (CHORUS) | 旧友は忘れていくものなのだろうか、 古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。 コーラス: 友よ、古き昔のために、 親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。 我らは互いに杯を手にし、いままさに、 古き昔のため、親愛のこの一杯を飲まんとしている。 (コーラス) 我ら二人は丘を駈け、可憐な雛菊を折ったものだ。 だが古き昔より時は去り、我らはよろめくばかりの 距離を隔て彷徨っていた。 (コーラス) 我ら二人は日がら瀬に遊んだものだ。 だが古き昔より二人を隔てた荒海は広かった。 (コーラス) いまここに、我が親友の手がある。 いまここに、我らは手をとる。 いま我らは、良き友情の杯を飲み干すのだ。 古き昔のために。 (コーラス) |
歌詞は、スコットランド訛りの英語となっている。
英語のゲームをやると、田舎者のセリフ等に使われることが多い。
「オラ、旧友を忘れちまっただべさ」みたいな感じ?
ドラクエⅣのライアンや、ドラクエⅤのビアンカ等が使う。
「蛍の光」の詳細
蛍の光は、スコットランドの民謡「オールド・ラング・サイン」を原曲とした日本の唱歌である。
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日本語の訳詞は稲垣千頴による。
ほたる | 蛍 | |
1 | ほたるのひかり、まどのゆき、 ふみよむつきひ、かさねつゝ、 いつしかとしも、すぎのとを、 あけてぞけさは、わかれゆく。 | 螢の光、窓の雪、 書讀む月日、重ねつゝ、 何時しか年も、すぎの戸を、 開けてぞ今朝は、別れ行く。 |
2 | とまるもゆくも、かぎりとて、 かたみにおもふ、ちよろづの、 こゝろのはしを、ひとことに、 さきくとばかり、うたふなり。 | 止まるも行くも、限りとて、 互に思ふ、千萬の、 心の端を、一言に、 幸くと許り、歌ふなり。 |
3 | つくしのきはみ、みちのおく、 うみやまとほく、へだつとも、 そのまごゝろは、へだてなく、 ひとつにつくせ、くにのため。 | 筑紫の極み、陸の奥、 海山遠く、隔つとも、 その真心は、隔て無く、 一つに盡くせ、國の為。 |
4 | ちしまのおくも、おきなはも、 やしまのうちの、まもりなり。 いたらんくにに、いさをしく、 つとめよわがせ、つつがなく。 | 千島の奧も、沖繩も、 八洲の内の、護りなり、 至らん國に、勳しく、 努めよ我が兄、恙無く。 |
イメージ
「蛍の光」は閉店のイメージが強過ぎる為、「終わり」のイメージが強い。
2022年のカウントダウン後に流れた曲なので、イギリスでは「始まり」のイメージなのかな?
歌詞としては「旧友との再会」なので、「終わり」よりは「始まり」に近いよね。
「非公式な準国歌」とのことなのでイギリスにとっては「君が代」が近いのかな。
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