イギリス【絵本・サム・マクブラットニィ】 どんなにきみがすきだかあててごらん Guess How Much I Love You

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【タイトル直訳】
Guess How Much I Love You
私があなたをどれくらい愛しているか推測しなさい

日本語版のタイトルは「もりでいちばんつよいのは」。

「Guess」の日本語訳は「推測する」と格式ばった感じであるが、実際にはかなりラフな単語である。
「Think」を無責任にしたようなものが「Guess」であり、公式な文章等で見ることはまず無い。

「~だと思うよ。知らんけど。」「~みたいな。(女子高生風)」の訳がしっくりくる。

この本の日本語タイトル「どんなにきみがすきだかあててごらん」はうまくニュアンスを出していると思う。感覚は「あててみそ」ぐらいである。

上記は全て「I guess」です。

Little Nutbrown Hare and Big Nutbrown Hare discover that love is not an easy thing to measure.
小さなちゃいろのウサギと大きなちゃいろのウサギは、愛は簡単には測れないことに気付きます。

1、2

Little Nutbrown Hare, who was going to bed, held on tight to Big Nutbrown Hare’s very long ears.
ちいさなちゃいろいノウサギは、おやすみのじかん。おおきなちゃいろいノウサギのながいみみにつかまって、ベッドへいくところ。

3、4

He wanted to be sure that Big Nutbrown Hare was listening.
“Guess how much I love you,” he said.
“Oh, I don’t think I could guess that,” said Big Nutbrown Hare.
ちいさなウサギは、おおきなウサギにきいてみたくなった。
「どんなに、きみがすきだかあててごらん」
「そんなこと、わからないよ」と、デカウサギ。

5、6

“This much” said Little Nutbrown Hare, stretching out his arms as wide as they could go.
「こんなにさ」チビウサギは、うでをおもいっきりのばした。

7、8

Big Nutbrown Hare had even longer arms.
“But I love YOU this much,” he said.
デカウサギのうでは、もっとずっとながかった。
「でも、ぼくは、こーんなにだよ」

Hmm, that is a lot, thought Little Nutbrown Hare.
なるほど、それは、うんとだ。チビウサギは、かんがえた。

9、10

I love you as high as I can reach,” said Little Nutbrown Hare.
「きみのこと、せいのびせいいっぱいすきだよ」と、チビウサギ。

11、12

“I love you as high as I can reach,” said Big Nutbrown Hare.
「ぼくはきみのこと、ぼくのせいのびせいいっぱいすきだよ」と、デカウサギ。

That is quite high, thought Little Nutbrown Hare.
I wish I had arms like that.
たしかに、たかいな。チビウサギは、かんがえた。
あんなに、うでがながけりゃな。

13、14

Then Little Nutbrown Hare had a good idea.
He tumbled upside down and reached up the tree trunk with his feet.
そこで、チビウサギは、いいことを、おもいついた。
ぴょんと、さかだちをして、木のみきに、あしをぐっとのばした。

“I love you all the way up to my toes!” he said.
「きみのこと、つまさきのさきっちょまで、すきだよ!」と、チビウサギ。

15、16

“And I love you all the way up to your toes,” said Big Nutbrown Hare, swinging him up over his head.
「ぼくは、きみのこと、きみのつまさきのさきまで、すきだよ」デカウサギは、チビウサギのうでをつかんで、ふりあげた。

17、18

“I love you as high as I can HOP!” laughed Little Nutbrown Hare, bouncing up and down.
「きみのこと、とびあがれるこんかぎり、すきだよ!」チビウサギはわらいながら、そこいらじゅうをはねまわった。

19、20

“But I love you as high as I can hop,” smiled Big Nutbrown Hare – and he hopped so high his ears touched the branches above
「でも、ぼくはきみのこと、ぼくがとびあがれるぐらい、すきだよ」デカウサギは、ほほえんで、おおきくひとはねすると、みみが、木のえだに、とどいた。

That’s good hopping, thought Little Nutbrown Hare.
I wish I could hop like that.
ほんとに、すごいや。チビウサギは、かんがえた。あんなに、たかくとべたらなあ。

21、22

“I love you all the way down the lane as far as the river,” cried Little Nutbrown Hare.
「きみのこと、このみちをずっといって、かわにとどくぐらい、すきだよ」チビウサギはさけんだ。

“I love you across the river and over the hills,” said Big Nutbrown Hare.
「ぼくは、きみのこと、かわをわたって、おかをこえたぐらい、すきだよ」と、デカウサギ。

23、24

That’s very far, thought Little Nutbrown Hare.
He was almost too sleepy to think any more.
それは、とってもとおくだ。チビウサギはかんがえた。
チビウサギは、もうねむくって、なんにも、おもいつかない。

Then he looked beyond the thorn bushes, out into the big dark night.
Nothing could be further than the sky.
ふと、チビウサギは、いばらのしげみのむこうを、みあげた。
あたりは、すっかりくらくなり、よぞらがどこまでもひろがっている。

25、26

“I love you right up to the MOON,” he said, and closed his eyes.
「ぼく、おつきさまにとどくぐらいきみがすき」チビウサギは、そういうと、目をとじた。

“Oh, that’s far,” said Big Nutbrown Hare.
“That is very, very far.”
「それは、とおくだ」と、デカウサギ。
「それはとてもとても、とおくだ」

27、28

Big Nutbrown Hare settled Little Nutbrown Hare into his bed of leaves.
デカウサギは、チビウサギを木のはのベッドにそっと、ねかせると、

He leaned over and kissed him good night.
かがんでおやすみなさいのキスをした。

29、30

Then he lay down close by and whispered with a smile, “I love you right up to the moon – AND BACK.”
それから、チビウサギのそばによこになり、ほほえみながらささやいた。「ぼくは、きみのこと、おつきさままでいって…かえってくるぐらい、すきだよ」

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