「99.9%除菌」というフレーズはよく見かけるが、なぜ「100%」ではないのか?
実際「100%」と言い切ってしまうことは危険だ。
言葉狩り警察に狙われてしまう。
0.1%でも残しておけば、何かあっても運が悪かったで逃げられるし、そういう諸々の事情だろう。
と思って勝手に納得していたが、面白いものを見つけた。
日本石鹸洗剤工業会:Japan Soap and Detergent Association
日本石鹸洗剤工業会HP
→A. 洗剤・石けん公正取引協議会 資料一覧
→2.家庭用合成洗剤及び家庭用石けんの表示に関する公正競争規約と同施行規則
→57[F-3 家庭用合成洗剤及び家庭用石けんの表示に関する公正競争規約]
こちらの決まりによって「100%」という表記が禁止されていた。
本当に「100%除菌」が出来たとしても使用してはいけないんだろうか?
実際「100%除菌」というのは「100%」あり得ないからいいんだけど。
「100%除菌 ※四捨五入」も駄目?まぁ誤解を招くからね。
公正競争規約
第5条
https://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/detergent.pdf
事業者は合成洗剤及び石けんの品質、性能、効能等に関して、次の各号に掲げる用語を使用する場合は、当該各号に定めるところによらなければならない。
(1) 万能を意味する用語「万能」、「万全」、「何でも」等用途又は効果が万能万全であることを意味する用語は、断定的に使用することはできない。
(2) 完全を意味する用語「完全」、「100パーセント」、「絶対」等全く欠けるところがないことを意味する用語は、断定的に使用することはできない。
(3) 安全、無公害等を意味する用語「安全」、「無害」、「無公害」など安全性等を強調する用語は、断定的に使用することはできない。
(4) 優位性を意味する用語「日本ではじめて」、「ナンバーワン」、「いちばん」等優位性を意味する用語は、客観的事実に基づく具体的数値又は根拠のある場合を除き使用することはできない。
(5) 最上級を意味する用語「最高」、「最大」、「最小」等最上級を意味する用語は、客観的事実に基づく具体的数値又は根拠のある場合を除き使用することはできない。
(6) 永久を意味する用語「永久」、「いつまでも」、「不変」等永久に持続することを意味する用語は使用できない。
公正競争規約施行規則
第3条
規約第5条第1号から第3号までの「断定的に使用」とは、一般消費者に誤認を生じないようその用語の適用範囲を明確に限定することなく、無条件に万能、完全、安全等を意味する用語を使用することをいう。
(例)「どんな汚れでも落とせます」、「100パーセント活性洗剤」、「無公害洗剤」同条各号に該当する用語について、同条各号に示すほか、これを例示すると次のとおりである。
(1) 万能を意味する用語「どんな」「あらゆる」
https://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/detergent.pdf
(2) 完全を意味する用語「根こそぎ」「皆無」
(3) 安全を意味する用語「全く心配のない」「セーフティ」
(4) 最上級を意味する用語「最少」「最優秀」
(5) 永久を意味する用語「永遠」「パーマネント」
こういうことを知った上で、改めて石鹸や洗剤を見てみると面白そうだね。
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