クリスマスとケンタッキー
クリスマスと言えばケンタッキー。
日本ではそういうイメージが強い。
イギリス（やアメリカ）では、そのようなイメージは無い。
ケンタッキーと言えば、ファーストフードの中でも最底辺に属する。
＜ ワテのイメージ、違っていたらごめんなさい ＞
バーガーキング ＞ マクドナルド ＞ サブウェイ ＞ ケンタッキー ＝ グレッグス
※味ではなく、「高級さ」と言うか「階級」みたいなもの
「なんでクリスマスなんておめでたい日に、ケンタッキーに行くんだ？」
というイメージ。
日本風に言えば「クリスマスに吉野家」みたいなものかと思う。
店はガラガラ閑古鳥である。
最近（今年から？）は、日本のイメージを逆輸入かわからないが、ケンタッキーでもクリスマス特別メニューが始まった。
グーグルマップで調べると、マクドナルドでさえクリスマスは閉まっているのに、ケンタッキーは開いていた。
これは、行くしかない！！！
クリスマス特別メニュー
よくわからないが「グレイビーソース」とコラボしている。
グレイビーソースは、調理された食肉から出る肉汁を元に作られるソース。
Wikipedia
18世紀のイギリス料理に関するテキストではグレイビーを基本的なソースとして紹介しているが、「多少の肉とタマネギ、スパイス類を茶色くなるまで炒めて小麦粉と水を加えて煮込む」という今日のブラウンソースのようなものだった。
今日グレイビーソースとして一般的なのは、ローストやソテーなどを作った後、残った肉汁を一旦取り出し、焦げの付いた鍋やフライパンにワインや水、ビール、ストックを加えデグラッセする。
そこに軽く炒めた小麦粉（ルー）や片栗粉と肉汁を徐々に戻し、滑らかになるようにゆっくりと、かつしっかりと混ぜる。
グレイビーソースは食べる直前に作るソースのため、あまり長時間は煮込まない。
「グレイビーソース」と言えば「イギリスの料理＝まずい」の理由が「グレイビーソース」なのでは？と思われるくらい、まずくて有名なソース。
イギリス育ちの日本人の子供が「まずいんだけど、まずさがクセになる」と言っていた。
ワテはこのようなクリスマス特別メニューがあるとは知らずに「クリスマスにケンタッキーが開いている」という理由でケンタッキーへと向かった。
クリスマス特別メニューを注文
注文しようとすると、画面のような表示があった。
おお！！！クリスマススペシャルがあるぞ！！！これに決定でしょ！！！
嫁は「グレイビーソース」を警戒して、いつものチキンバーガーセットを注文。
＜ 値段 ＞
グレイビーバーガー（セット？）：￡6.99
チキンバーガーセット：￡4.99
注文画面で「Gravy Burger」と表記されており、「Meal」と表記されていないのが非常に気になった。
飲み物を選択する画面が無かったのが気になったが、「Fillet Burger Meal」でも飲み物を選択することが出来ず、勝手に「Pepsi」に決定されていた。
追加で飲み物を頼んで、ペプシが3つ来ても困る。
第一、この値段でハンバーガー単品ということはあり得ないだろう。
そして受け取ったのが下記である。
うーん。
「グレイビーバーガー」に「ポテト」と「ドリンク」が付いていない。。。
確かに、写真には「ポテト」も「ドリンク」も付いていないんだよね。
「Gravy Burger Box Meal」と書いてあるけど、写真にはハンバーガーしか書いてないんだよね。
今回はワテが悪かったと反省をし、嫁のポテトとペプシを少し分けて貰いながら、侘しいクリスマスディナーを堪能した。
スマホでポチポチとケンタッキーについて調べながら。
すると、ケンタッキーのHPにて下記の記載を発見した。
いやいやいや、￡6.99でなんだかいろいろ、楽しそうなものが付いているじゃない！！！
店員さんにクレームを言ってみる
いくらなんでもこれは酷いだろうと思い、拙い英語でクレームを言ってみた。
店員さんの英語もうまく聞き取れないが、こんな感じであった。
ワテ「すいません」
店員「はい」
ワテ「これを注文して、ハンバーガーは来たけど、ポテトとドリンクが付いていなかった、合っていますか？」
店員「はい、あなたの注文はグレイビーバーガーです」
ワテ「ポテトとドリンクは無し、合ってますか？」
店員「はい」
ワテ「これと値段が同じです。ワテが注文したのはこれではないんですか？」
店員「うーん。飲み物は何にしますか？」
あまりに早い切り返しに頭が付いていけず混乱する。
ワテ「すいません、もう一度お願いします」
店員「飲み物は何にしますか？」
ワテ「どういう意味ですか？」
店員「飲み物が選べるのと、サイドメニューが選べます」
ワテ「ペプシでお願いします」
店員「サイドメニューは何にしますか？」
ワテ「何がありますか？」
店員「ビーンか、マッシュポテトか・・・」
ワテ「マッシュポテトでお願いします」
店員「OK」
そしてしばらくしてこれが来た。
おお、賑やかでいい感じだ！！！
不可解な点
なぜこのようなことになったのかを考えてみる。
店員さんが間違えたというのであれば、別に良い。
誰にでも間違いはある。
それにしてもいくつか不可解な点がある。
注文時の端末について
注文のディスプレイで「Gravy Burger Box Meal」を押しても、注文したものが「Gravy Burger」と表示され、「Box Meal」が消えていることが不可解である。
注文の時点で非常に気になったので、ワテは何度か注文をやり直している。
メニューも一通り全て見た。
そのうえでクリスマス特別メニューの「Gravy Burger」はトップページのボタンからしか選択出来なかった。
ボタンはトップページのボタン一つしかないので、逆に「Gravy Burger単品」が欲しくても、そのようなボタンは無かったと思う。
若しくはトップページのボタンが「Gravy Burger単品」を差すというのであれば「Gravy Burger Box Meal」は存在しないことになる。
この写真に、ポテトやドリンクが付いていないことに悪意を感じる。
「Box Meal」と書いてあり、それが日本語でどういう意味なのか、細かいニュアンスまではワテにはわからない。
ポテトやドリンク無しでも「これがBox Mealというものなんです！」と言い張れるギリギリのラインを攻めているように思う。
しかし、この注文するディスプレイは、店舗毎に独自に作成しているのではなく、本社（？）が作成したものを配布しているだけだと思う。
在庫切れや注意事項等の細かい部分は店舗毎に設定出来るとしても、この写真を勝手に変更することは出来ないと思う。
であれば、ケンタッキーが一丸となって客を騙そうとしていることになる。
まさか、そんなことは無いだろう。だからこそ不可解である。
店員さんが間違えたことについて
間違えたのであればそれでいいが、クリスマスにクリスマス特別メニューを間違えるだろうか？
上でも書いたが、基本的に「Gravy Burger単品」は存在せず、「Gravy Burger Box Meal」しか存在しない。
よって、「単品」と「セット」を間違えることはあり得ない。
ケンタッキーは、窓口で客に品物を渡す人と、奥で調理をする人に分かれている。
その二人共のどちらかが気付いていれば、今回の件は発生しないはずである。
それでもたまたま間違えたと言うのであれば、それは仕方がない。
クレームを言った店員さんの反応
ワテがクレームを言った店員さんは、窓口の人とは別である。
たまたま席の近くに来た、ゴミ箱の片付けに来た店員さんに話しかけたのである。
（イギリス的には、これはマナー違反かもしれない。そうであればごめんなさい）
上でも書いたが、基本的に「Gravy Burger単品」は存在せず、「Gravy Burger Box Meal」しか存在しない。
それにも関わらず、第一声では「注文したのがグレイビーバーガーなので、これで合っている」と答えられた。
この人は掃除専門係であり、メニューを良く理解していない可能性はある。
この写真を見て、下は「Filet Burger Meal」に対し、上は「Gravy Burger」と書いてあるので、書いてある通りだと思って、その返事をした可能性は十分に考えられる。
この写真も見せて「値段が同じだ」と言うと、「前の画面をもう一度見せてくれ」でも「窓口に確認してくる」でもなく、即座の「ドリンクは何にしますか？」である。
しかもその後は「サイドメニューは何にしますか？ビーンやマッシュルームがあります」と。。。
こやつ、メニューを熟知しているぞ！！！
レシートが発行されなかった
いつも、注文を終えた後はレシートが発行されるが、今回は発行されなかった。
レシートを発行する機械がなにやら音は出していたが、レシートは出て来なかった。
流石にこれは、紙切れか何か、些細なトラブルであったと思う。
しかし、ワテが注文画面の写真を撮っていたから良かったが、クレームの際に写真が無かったらHPと値段が同じであったことを証明できず、詰んでいたのではないかと思う。
まとめ
いろいろと偶然が重なっただけかもしれないが、うまく出来過ぎている。
少なくとも、店ぐるみに感じてしまう。
ワテの中では、ケンタッキーはイギリスのチェーン店の中でもトップクラスに好きであったが、だいぶ不信感が募ってしまった。
メリークリスマス。
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