アンティークショップにて、£6.50でアーサープライス(王室御用達)の銀のスプーン6本が売られていた。
速攻で買ってみた。
アンティークショップなので中古品ではあるが、一度も使われていない新古品なのか、使われた中古なのかは不明。
キズ等は付いていないので、新古品と思い込むことにした。
結果的には、これはどうやら本物の銀のスプーンではなく、銀メッキのスプーンのようである。
まがい物というわけではなく、洋白銀と呼ばれる立派な確立した材質らしいが、調べれば調べるほどワテとしては残念な材料であった。
£6.50なので大して期待はしていなかったが。。。
< 商品名 >
Arthur Price of England:アーサープライス(ブランド名)
RITZ:リッツ(ホテルのブランド)
調べてみたところ、食器メーカーである「アーサープライス社」から販売されているものの内、「アーサープライスオブイングランド」というブランドに王室御用達を付けているようだ。
「リッツ」については、「ザ・リッツ・ロンドン」という高級ホテルのようである。
ホテルにて同じマークが確認出来た。
ちなみに、ホテルの宿泊料金を調べてみると、1泊「£1000≒17万円【2022年6月】」。
調べてみると、「リッツ」ブランドとして各種カトラリーが販売されているので「ザ・リッツ・ロンドン」と提携して作りましたという、そういうブランドなんだと思う。
王室御用達一覧の公式HPを調べてみても、「アーサープライス社」は出て来ず、「ザ・リッツ・ロンドン」が出てくる。
いろいろと胡散臭いな。
エリザベス女王の王室御用達紋章
< 値段 >
アンティークショップ:£6.50(新古?中古?)
< 感想 >
生まれて初めての「銀のスプーン」である。
ちょっと期待して使ってみたが、正直ステンレスのスプーンとの違いがわからない。
ネット上のプロの意見では、ステンレスと違って金属臭さが無いらしいが、そもそもワテはステンレスの食器で金属臭さを感じたことが無い。
自己満以上のものは特に得られなさそうだ。
いつか、万が一毒殺されそうになった時に、銀のスプーンのお陰で命が助かるかもしれない。
でも、いくらなんでもここまで違和感のないものだろうか?
銀と言えば、金属最強の熱伝導率。(418W/m・K)
通常の食器に使われるステンレスは、金属の中でもかなりの低熱伝導率。(16W/m・K)
もうちょっと人間の五感で感じられるものがあると思うんだけどな。
と思って、ステンレススプーンと銀スプーンでアイスの食べ比べをしてみた。
結果として、これは「銀のスプーン」ではなく「銀メッキのスプーン」だということがわかった。
ステンレスと銀のスプーンでアイスの食べ比べ
Silver Plated:銀メッキ
裏に「Silver Plated」と書いてあったが、どうやら「銀メッキ」という意味のようである。
これには、かなりがっかりした。
洋白銀
基本的にカトラリーは下記の3つの材質に分かれるらしい。
洋白に銀メッキは、見た目だけではプロでも判別が不可能とのこと。
触ってみれば、熱伝導率の違いから、わかる人にはわかるらしい。
現在、出回っているほとんどの銀食器というものは、この「洋白に銀メッキ」らしい。
確かに、銀の値段差を見ると理解は出来るんだけど。。。
洋白に銀メッキは、見た目だけではプロでも判別が不可能とのこと。
触ってみれば、熱伝導率の違いから、わかる人にはわかるらしい。
現在、出回っているほとんどの銀食器というものは、この「洋白に銀メッキ」らしい。
確かに、銀の値段差を見ると理解は出来るんだけど。。。
それにしても、洋白に銀メッキって、銀とステンレスの悪いとこ取りをしたとしか思えない。
ステンレスよりも銀の方が白光していて美しいという意見もあるが、ワテにはそうは思えない。
どちらも同じくらいに美しい。
銀特有の、ちゃんと手入れをしないと黒ずむ。
手入れが楽しい、愛着が湧くという意見もあるが、どう考えても基本的にはデメリットだ。
銀食器のメリットで調べると、ほぼ熱伝導率の高さしか出て来ない。
昔は毒に反応するというのは大きなメリットだったのだろうが、現代社会でそれはない。
そもそも、現代社会の精度の良い毒(硫黄分が含まれていないヒ素等)には反応しない。
熱伝導率の高さしか褒める要素がないんだと思う。
そもそも熱伝導率の高さも、火傷しやすい分デメリットなんじゃないかと思う。
そもそも、熱伝導率が高いのがメリットなら、アルミのスプーンを使えば良い。
アルミのスプーンってほとんど見かけないよね?
熱伝導率が高いのはデメリット、そういうことなんでしょう。
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